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3月3日 高校卒業式から:式辞

2017.03.03

卒業生の皆さん、先ほど皆さんは、本校の学校行事で最後の校歌を歌いました。思い起こせば3年前、私は皆さんの入学式の式辞を「ご入学おめでとう」と始めて、校歌の冒頭「松のみどりに降りそそぐ 朝のひかりのさわやかさ」に関連させて次のように締めくくりました。

「さわやかな心」は校歌3番にある「愛とまごころ人の道」「三つの教え」「いただいて」、つまり「仁愛・正義・誠実」を自問自答することによって育まれます。

さあ、ここ手賀沼のほとりに学ぶ若い命、かけがえのない命である一人びとりの皆さん、仲間とともに二松学舎柏にさわやかな命の風を吹かせましょう。

と。あれから3年、いろんなことがありましたが、光陰矢の如し。こうして今日の卒業式です。

校歌1番の「花咲けよ 翔び立てよ」は立派に〈自己実現せよ、自立してはばたけ〉であり、「それぞれの色に それぞれの空に」は〈あなたの個性を、あなたの環境に生かせ〉ということです。そうして二松學舍建学の理念にあるところの「一世に有用なる人物」となるのです。

皆さんのこの3年間は今年140周年を迎える二松學舍の歴史の一頁を飾り、皆さんは二松學舍140年の中で志を同じくしたすべての人々と、140年という一つのくくりの中で仲間です。これからも卒業生として「一世に有用なる人物」を志すやはり仲間です。

本校の教育目標の中心にあるのは「思いやりのある人間性を身につける」ということですが、「思いやりのある人間性」とは、「仁愛・正義・誠実」に適っているということであり、それが「さわやかさ」に通じます。

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という言葉があります。中国唐の時代の雲門禅師の言葉で、私はこれを「いかなる日、いかなる時も、今この瞬間こそ生きるに値する」というふうに理解しています。

今日のように晴れた日もあれば、昨日のように雨の日も、そして風の日もあります。人生には楽しい日も苦しい日も悲しい日もあります。しかし、その時その時に意味があります。そして、それぞれの「意味のある時間」が「好日」であり、価値ある一日なのです。

この「日日是好日」は校歌の締めくくり「よろこびを 悲しみを 眉あげて 歌え」と重なります。「眉あげて 歌え」とは、日々その時々を「一所懸命、精一杯、生きよ」ということです。

皆さんが本校を卒業して、残りの人生の、目の前の道の先に目指すのは、「思いやりのある人間性」をもった「一世に有用なる人物」です。「仁愛・正義・誠実」を自問自答すれば、「精神一到何事不成」必ずや実現します。

二松学舎の創立者・三島中洲先生88歳の時の「精神一到何事不成」の書が、掛け軸で九段校舎の千鳥ヶ淵を見下ろす13階にあります。卒業生の皆さん、そして保護者の皆さんも、二松學舍の仲間として、ぜひ、これからのいい季節、桜祭りの頃にでも訪れて見てください。

「花咲けよ 翔び立てよ」「日日是好日」「精神一到何事不成」。卒業生に餞の言葉を贈り、皆さんの末永い健康を祈り、以上、式辞とします。




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