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2020年 二学期 始業式 校長講話

2020.08.24

酷暑・コロナ禍の中、それぞれにとって「特別な夏休み」が終わりました。今の所大きな事件・事故の報告もなく、無事二学期の始業式を迎えることができました。皆さんの正しい自己管理に感謝します。それにしても今年の夏ほど政治について落胆したことはありません。
論語に子貢が孔子に政治の要諦を聞く話があります。孔子は「食を足し、兵を足し、民之を信ず。」と応えました。さらに子貢がこの三つのうち「何が一番大切か。」と聞きます。孔子は「民進ずる無くんば立たず。」と応えました。現代社会の政治を孔子が見たら「人民に信義の心がなければ政治は成り立たない。今の社会は目先の物質のみに走って信義を軽んじ、自然科学を強調して、心の教育を失うことを知らないところに、近代文明の不幸と悲哀がある。」と怒り悲しむでしょう。
あえて批判を承知の上で、負の側面から現在の世界政治を見ると「森友・加計・検察庁法改正案・桜を見る会・規制自粛とgo to travel、河井元法相夫妻による公選法違反容疑…」などの矛盾と迷走の日本。目先の利益だけを求め、世界のリーダーとしての資格すらない自国主義のアメリカ。領土と覇権主義で人権無視の中国・ロシア…。この先の世界が、地球が本当に心配です。
想定外の出来事が日常化している現代社会だからこそ、世界平和や正しい心を持った、「仁愛・正義・誠実」の政治家を選ばなくてはなりません。特に高校3年生は選挙権を持っています、もしくはもうすぐ持つのです。
また、受験が間近に迫っていますが、何のための受験、競争なのか理解して臨んで欲しいものです。論語に「君子は争う所なし。必ずや射か。揖譲して升り下り、而して飲む、其の争いや君子なり」とあります。意味は「人格者は争いを好みません。争うのは弓の腕前を競う時です。その場合でも対戦相手に対し、お互いが礼儀正しく譲り合い、勝者は敗者に酒を振舞って遺恨を残さない。これこそが君子の争いの作法である。」です。
二松学舎建学の精神に「一世に有用なる人物を養成す」とあるように、受験は世のため人のために競い合うのです。精一杯頑張って志望校に合格することが、自分のためになるだけでなく、世のため人のためになるようにしなければ意味がありません。
下級生、中学生も「何のために勉強するのか。」をしっかりと考えて欲しいものです。自分の勉強が周囲の人の幸せになり、地域や国、やがてすべての人々の幸せになるよう努力してください。
それでは、健康と安全に最大限に注意を払い、充実した二学期になるよう計画的に過ごしてください。

二松学舎大学附属柏中学校・高等学校 校長 芝田周一




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